ガンダム・アナリティクス

無数のモビルスーツが宇宙を駆け、様々な人間ドラマが交錯するガンダムの世界。我々はその膨大な記録(アーカイブ)をデータとして解析し、戦いの裏に隠された戦術、キャラクターの深層心理、そして宇宙世紀が示す未来を読み解いていく。

【悲報】ボールは棺桶じゃなかった!連邦を勝利に導いた“最強のやられメカ”の生産コスト1/4の秘密と、君が知らない派生機10選

 

ガンダムの世界で「好きなモビルスーツは?」って聞かれたら、まあ大体ガンダムかザク、ドムあたりが返ってくるよな。 そこで「俺はボール一筋だね」なんて言おうもんなら、ちょっと変わったヤツだと思われるのがオチだ。

俺も正直、昔はボールなんてただの“丸い的”だと思ってた。 アニメを見ればポコポコ爆発してるし、プラモデルだってガンダムの横にオマケみたいに付いてくるイメージしかない。 パイロットからは「動く棺桶」だなんて、ひどい言われようだ。

でも、ある時ふと思ったんだよ。 「なんで、あの連邦軍がこんなポンコツ兵器を大量に、それこそジムと一緒に前線に送り込んだんだ?」って。 ジオンのモビルスーツ開発に遅れをとっていた連邦が、焦って間に合わせで作っただけの存在だと思ってた。



でもな、その認識、実はとんでもない間違いだったんだ。 あの「丸い棺桶」こそ、一年戦争の戦況をひっくり返し、連邦を勝利に導いた“影のMVP”だったとしたら、信じられるかい?今日は、君がきっと知らない、ボールの本当の実力とその魅力について、余すところなく語っていこうと思う。



そもそもボールって何者?- 宇宙作業ポッドからの魔改造
まず、ボールの出自からして面白い。 こいつのベースになったのは、もともと宇宙空間で作業をするための1人乗りポッド「SP-W03 スペースポッド」なんだ。 コロニー建設とかで使われてた、いわば宇宙のフォークリフトみたいなもんだな。

一年戦争が始まって、連邦軍モビルスーツの開発に成功する。 それがガンダムであり、その量産型のジムだ。 でも、ここで問題が起きる。 ジムは近距離から中距離での戦闘を想定して作られてたから、遠くから援護射撃するヤツが必要になったんだよ。

ガンタンクガンキャノンみたいな支援機だな。

ただ、新しい支援用モビルスーツを一から開発するなんて、時間も金もなかった。 ジオンはとっくにモビルスーツを連携させて戦うノウハウを確立してたけど、連邦はまだそのレベルに達してなかったんだ。

そこで、連邦軍のお偉いさんたちは考えた。 「既存の機体を改造して、安く、早く、大量に作れる支援機を作ればいいんじゃね?」って。 まさに逆転の発想。 白羽の矢が立ったのが、さっき話した宇宙作業ポッドだったってわけだ。

コックピットや生命維持装置なんかはほぼそのまま流用して、上にデカいキャノン砲をポンと載っける。 これで「支援戦闘用モビルポッド RB-79 ボール」の完成だ。 0079年6月、ルナツー基地でプロトタイプが作られてから、すぐさま量産体制に入った。

このスピード感こそ、当時の連邦軍の焦りと、ボールという兵器の本質を表してるよな。

驚異のコスパ!ジムの1/4でできること。

ボールの最大の武器は、上に乗っかってる低反動キャノン砲なんかじゃない。 その“安さ”だ。

考えてみてくれ。 生産コストは、主力量産機であるジムのなんと1/4以下。 ほとんどが既存のパーツの流用だから、開発コストなんてなきに等しい。 しかも、心臓部である動力炉はモビルスーツみたいに核融合炉じゃない。 燃料電池なんだ。

これが何を意味するかわかるか?核の熱を冷ますための面倒な設備がいらないから、モビルスーツ用の母艦じゃなくても運用できるってことだ。 補給艦だろうが輸送艦だろうが、どこにでも積んでいける。 この手軽さが、連邦軍の物量作戦と完璧にマッチしたんだよ。

武装だってバカにできない。 主兵装のキャノン砲は、もともとガンタンクの120mm砲を改良したもの。 口径にはいくつか説があるけど、どれにせよモビルスーツに直撃すれば一撃で撃墜できるだけの威力はあった。 安物だからって、性能までチープなわけじゃないんだ。

さらに面白いのが、センサーの有効半径が4,000mもあったこと。 これ、あのザクⅡの3,200mを上回る数値なんだぜ。 作業用ポッドがベースだから、周りをよく見る必要があった名残だろうな。 遠くの敵を先に見つけて、自慢のキャノン砲で先制攻撃を仕掛ける。

これがボールの本来の戦い方だったんだ。

「動く棺桶」は本当か?パイロットが見た地獄
まあ、ここまで良いことばかり言ってきたけど、もちろん弱点もある。 というか、弱点だらけだ。 だからこそ「動く棺桶」なんて不名誉なあだ名をつけられたんだからな。

まず、装甲がペラペラ。 もとは作業用ポッドなんだから当たり前だ。 ザク・マシンガンの弾が当たれば即爆散。 アニメでよく見る、あのあっけないやられ方は伊達じゃない。 一応、後から装甲材が見直されたりしたけど、気休め程度だっただろうな。

運動性もお世辞にも高いとは言えない。 小回りは効くけど、モビルスーツみたいな素早い動きは不可能。 近接戦闘に持ち込まれたら、もうまな板の上の鯉だ。 蹴り飛ばされて味方のジムにぶつかって爆発、なんて悲惨なシーンもあったくらいだからな。

それに加えて、稼働時間が短いっていう致命的な欠点もあった。 まさに「安かろう、悪かろう」を地で行くような機体。 そりゃパイロットだって「こんなのに乗って死にたくない」って思うよな。 「丸い棺桶」とか「一つ目の的」とか、言いたい放題だ。

ソロモンの戦いじゃ、ビグ・ザムのメガ粒子砲で一瞬にして蒸発させられてたし、そのイメージが強いのも無理はない。

だが、それがいい!ボールが果たした本当の役割
でもな、ここが一番大事なところだ。 ボールは単体でザクと殴り合うために作られた兵器じゃない。 あくまで「ジムの支援」が役目なんだ。

ジムが前線で敵を引きつけている間に、ボールが後方からキャノン砲で的確に敵を仕留める。 ジム1個小隊に対して、ボール1個小隊で支援するのが基本フォーメーションだった。 この戦術が、一年戦争の終盤で面白いようにハマったんだ。

ア・バオア・クーの最終決戦では、1200機以上のボールが投入されたとも言われてる。 もちろん、その多くが撃墜されただろう。 でも、その犠牲があったからこそ、ジム部隊がジオンの防衛ラインを突破できた。 一機のボールが撃墜されても、その間にジムが一機のゲルググを倒す。

コストがジムの1/4だから、それで十分お釣りがくる計算だ。

ボールは、まさに消耗品。 一つ一つの命は軽かったかもしれないが、その無数の屍の上に、連邦軍の勝利は築かれたんだ。 ボールの存在がなければ、連邦の物量作戦は成立しなかった。 そう考えると、こいつがただのやられメカじゃないってことがわかるだろ?

こんなボール見たことない!衝撃のバリエーション機10選
ボールの魅力は、その異常なまでのバリエーションの多さにもある。 安くて構造がシンプルだから、現場レベルで好き勝手に改造されたんだよ。 ここからは、そんな魔改造が生んだ、個性的すぎるボールたちをいくつか紹介しよう。

先行量産型ボール(ボールK型)。

第08MS小隊』でシロー・アマダが乗ったやつ。 マニピュレーターにサブアームが付いてて、ワイヤーランチャーまで装備してる。 コックピット周りも改修されてて、初期型とは思えないほど完成度が高い。 アプサラスを相手に相打ちに持ち込んだんだから、大したもんだよな。

ボール改。

『0083 スターダストメモリー』に出てきた後期生産型。 サブアームが標準装備になったり、スラスターが増設されたり、地味ながら堅実なアップデートが施されてる。 戦後は民間に払い下げられたりもしたらしい。

フィッシュアイ。

まさかの水中用ボール。 ボールの生産ラインを流用して、水中で戦えるように改造された機体だ。 デカいクローアームと水中用の推進機を装備してる。 航続距離が短いのが玉にキズだけど、その発想は嫌いじゃない。

ボールF型。

あまりにもパイロットの生存率が低いんで、追加装甲をベタベタ貼り付けたタイプ。 見た目はゴツくなるけど、これで少しはマシになったんだろうか。 現場のパイロットからの評価は高かったらしいから、効果はあったんだろうな。

ボールM型(機雷散布装備タイプ)。

背中に巨大な機雷のロッカーを背負った、とんでもない仕様。 左右に伸びたアームに、合計48発もの浮遊機雷を搭載できる。 敵の通り道に機雷をばら撒くのが任務だ。 整備士からは「ランチボックス」なんて呼ばれてたらしい。

133式ボール。

時代は一気に飛んで、宇宙世紀0133年。 『クロスボーン・ガンダム』の世界だ。 なんと、この時代にもボールの末裔がいた。 主兵装が3連装になってる以外は、初代ボールとほとんど変わらないらしい。 50年以上も基本設計が変わらずに現役って、もはや伝説だな。

キャノンボール

クロスボーン・ガンダム ダスト』に登場したミキシングビルド兵器。 なんと、ボールとザンスカール帝国が使ってた二輪戦闘車両「ガリクソン」を合体させた機体。 宇宙でも地上でも運用できるらしいけど、もう何でもアリだな。

Bガンダム

これはネタ機体の極致。 『スカルハート』で、老兵ウモンじいさんがガンダムの頭部パーツをボールにくっつけて「俺はガンダムで行く!」とか言って出撃したやつ。 視界は悪いしバランスも最悪だけど、この機体でビグ・ザムを6機も撃墜したってんだから、じいさんの腕がヤバすぎる。



シャア専用ボール。

トニーたけざきのギャグ漫画に登場した、もしもシリーズ。 ギレンがジオングの代わりにシャアに与えたとされる機体だ。 色は赤で、通常の3倍の推力を持つ。 頭にはなぜかジオングの腕が付いてる。 もうめちゃくちゃだ。

サンダーボルト版ボール。

機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場するボールは、よりリアルで兵器感が増してる。 アームにマシンガンが付いてたり、着地用のソリが付いてたり、ディテールが細かい。 主に作業用として描かれることが多いけど、この無骨さがたまらないんだよな。

どうだったかな?ボールに対するイメージ、少しは変わっただろうか。

確かに、ボールは弱い。 でも、それは単体で見た場合の話だ。 戦争という大きな枠組みの中で見ると、その安さ、生産性の高さ、そして割り切った設計思想は、連邦軍という巨大な組織にとって最強の武器になった。

派手な活躍をするエース機だけが戦争の全てじゃない。 ボールのように、名もなき兵士たちが乗り込み、次々と散っていく“数”があったからこそ、掴めた勝利がある。 それは、俺たちのいる現実世界にも通じる話かもしれないな。

次に君がガンダム作品を見るときは、ぜひ背景で一瞬で爆発していくボールにも目を向けてみてくれ。 その一瞬の閃光の中に、一年戦争を勝利に導いた、名もなき英雄たちの魂が見えるはずだから。



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