「好きなことで生きていく」なんて言葉、聞き飽きたよな。どうせ一部の天才か、運のいいヤツだけの話だろって。俺も昔はそう思ってた。ブログで一発当ててやろうなんて夢見てたけど、結局は中途半端に終わっちまって、今じゃ好きなゲームも「これ、ネタになるか？」なんて打算で見てしまう始末だ。
お前も、心のどこかで「ちょろい」って思ってるジャンル、ないか？「これ系のファンって、こういうの与えとけば満足なんだろ？」みたいな、ちょっと上から目線の気持ち。
今日は、まさにそんな「オタクども、ちょろいぜw」の精神でロボットゲームの世界に足を踏み入れたと噂される、一人の女性の話をしよう。 だが、その結末は誰もが予想しなかった方向へ進んでいった。 彼女の活動を見てると、「好き」を突き詰めるってのは、ビジネスとか戦略とか、そんな小賢しい言葉じゃ片付けられない、もっと泥臭くて、もっと狂気に満ちたもんなんじゃないかって思えてくるんだ。
もしお前が、今の自分の活動に伸び悩んでたり、何かに本気で打ち込むことから逃げてるなら、この記事を読んでみろ。 きっと、ケツを蹴り上げられたような気分になるはずだから。
「媚び」だと思ってたら「狂人」だった…もはや誰もついていけない領域へ
事の発端は、ネットの一部で囁かれた「人気VTuber、適当にロボゲーでもやればオタクども喜ぶやろ」という、まあ、よくある揶揄だった。 正直、俺も最初はそう見てたクチだ。 「どうせ話題作をちょっとかじるだけでしょ？」と。
だが、周防パトラっていうそのVTuberは、俺たちの浅い考えを木っ端微塵に破壊していった。
彼女が手を出したのは、ただの『アーマード・コア』じゃなかった。 シリーズの中でも特にプレイヤーの精神を削ることで有名な『ナインブレイカー』、通称「電子懲役」と呼ばれるほどの苦行ゲーだ。 これを、ただクリアするだけじゃない。
なんと、完遂したっていうんだから、もうこの時点で「ん？」ってなるよな。
「ナインブレイカーとかいう電子懲役を完遂したのはすごいと思う」
「ガチ勢やん」
ネットの反応も、最初は半信半疑から、徐々に驚愕に変わっていった。 俺もそうだ。 昔、友人に勧められて手を出したことがあるけど、数時間でコントローラーを投げ出した記憶しかない。 あれはゲームじゃない、修行だ。 それをやり遂げるってのは、生半可な覚悟じゃ絶対に無理だ。
しかも、狂気はそこで終わらない。 『アーマード・コア モバイル』とかいう、フロム信者ですら「そんなのあったっけ？」レベルの激レアタイトルまで履修してるんだ。 これにはもう、古参ファンもドン引きだろ。
「モバイル版まで履修するのはガチすぎる。あれやったやつフロム信者でも10万人に1人もいないぞ」
「フロム信者ですら知らんやつもいる」
もはや「オタクに媚びてる」なんてレベルの話じゃない。 普通のファンより、そこらのゲーム好きより、下手したら開発者の一部より詳しくなろうとしてる。 この異常なまでの探求心は一体どこから来るんだ？ビジネスでやってるって意見もあるけど、金のためだとしても『ナインブレイカー』はやりたくない。
「刺身にタンポポ乗せてた方がマシ」って言われるくらいの代物なんだからな。
7000万円で権利買取？独立の真相と個人だからできる無茶な戦略
彼女のヤバさを語る上で、独立の話は避けられない。 一時期、「グループから独立するために、7000万円でキャラクターの権利を買い取った」なんて噂がまことしやかに流れた。 もし本当なら、とんでもない胆力だよな。
自分のキャラクターに7000万の価値を見出し、それを借金してでも手に入れる。 まさに人生を賭けた大勝負だ。
ただ、どうやらこの話には尾ひれがついていたらしい。
「独立の経緯が間違ってる。デビューから一緒にやってきたグループが事務所の移行で解体されることになり、それならば個人でやってみようということで独立。キャラIPの買取額は不明。7000万円はASMR収録用のスタジオを立てた時の建築費用だな」
なるほど、7000万はスタジオの建築費だったのか。 とはいえ、自分の活動のためにそれだけの投資ができるって時点で、覚悟のレベルが違う。 そして重要なのは、この「個人になった」という事実だ。
企業に所属していたら、こんな狂った企画はまず通らないだろう。 「視聴率が見込めるんですか？」だの「ターゲット層は？」だの、ごちゃごちゃ言われて、結局『ナインブレイカー』全クリなんて企画は握り潰されるのがオチだ。
個人だからこそ、自分の「好き」とファンの「見たい」が合致した瞬間に、誰にも邪魔されずにアクセルを全開で踏み込める。
このフットワークの軽さと、自分の判断でデカい投資ができる環境。 これが、彼女を唯一無二の存在に押し上げている大きな要因の一つなのは間違いない。
これはビジネスか、それとも愛か？"弱男"向けコンテンツの正体
彼女の活動を見てると、必ず「これってビジネスでやってるんだろ？」って意見が出てくる。
「普通にビジネスやろ。金払いの良い層がこの手のレトロゲー好むってデータでもあるんやろな」
「弱男向けの配信者としては限りなく正解に近い」
確かに、一理ある。 昔のゲームに熱狂した世代、いわゆる「おじさん」層は、可処分所得も多くて、一度ハマると熱心なファンになりやすい。 その層に的確に刺さるコンテンツを提供するのは、ビジネス戦略として非常にクレバーだ。
彼女の選ぶゲームラインナップは、「中身おっさんだろ」って言われるくらい、的確にその世代の心をえぐってくる。 ザ・グレートバトル、コンボイの謎、ロックマンシリーズ…もう、タイトルを聞くだけで「うわっ！」ってなるようなものばかりだ。
だが、本当にそれだけなんだろうか？
「これビジネスで割り切れるなら何でもできるわ」
「ここまで行くと栄養じゃなくて趣味なんじゃ。これもうビジネスという名の愛だろ」
そう、ここが一番のポイントなんだよな。 ビジネスとして始めたことだとしても、ここまで徹底的に、そして何より楽しそうにやり込めるものなのか？
彼女は、どんなに理不尽なクソゲーでも「レアゲー」と呼び、決して投げ出さずにクリアまでやり遂げる。 詰まったら読者に助けを求めることもあるが、基本的には自力で突破しようとする。 その姿は、やらされてる感なんて微塵も感じさせない。
むしろ、「自分が楽しいと思うこと」と「顧客が求めるもの」が奇跡的に一致した、最も幸せな形なんじゃないかと思えてくる。
「弱男向け」なんて言葉で片付けるのは簡単だが、彼女がやっているのはもっと本質的なことだ。それは、特定のジャンルへの深いリスペクトと、それを共有したいという純粋な欲求。だからこそ、ただの「媚び」では終わらず、本物のファンたちの心を掴んで離さないんだろう。
VTuberの皮を被った怪物、その多才さに震えろ
ロボゲーのイメージが強烈すぎるが、周防パトラのヤバさはそれだけじゃない。 むしろ、彼女の活動のほんの一部でしかないってのが恐ろしいところだ。
メインコンテンツの一つであるASMR。 これも、ただやってるだけじゃない。 専用のスタジオを建てるほどのこだわりようで、元々は同僚から教わった技術を、今や業界のトップランナーになるまで磨き上げた。
さらに、ギターを弾き、作曲までする。 しかも、驚くべきことに、これらのスキルの多くはVTuberになってから身につけたものだという。 化け物かよ。
「ASMRやら歌やらアイドルVがやってることに加えてギターまで引くからな」
「VTuberになってから覚えた化け物や。主力ウェポンのASMRすら同僚から教わってナンバーワンになったんだ。いつ寝てるかわからん本物や」
週1のASMR、作曲、そしてあの常軌を逸した量のブログ活動。 これを個人でやってるんだから、企業に所属してるタレントが「忙しい」なんてアピールするのが虚しく聞こえてくるレベルだ。
一つのことだけでもプロになるのは大変なのに、彼女はいくつもの分野でトップクラスの結果を出している。 これはもう、才能という言葉だけでは説明がつかない。 異常なまでの努力と、それを可能にする強靭なメンタル。
そして、何よりも「面白そうだからやってみる」という軽やかな好奇心。 俺たちが失ってしまった、一番大事なものかもしれないな。
周防パトラという存在は、俺たちに何を教えてくれるのか。
それは、「ニッチを極めろ」とか「ファンのニーズを読め」とか、そういうありきたりな成功法則じゃない。 もっとシンプルで、もっと根源的なことだ。
「好き」を突き詰めた先にある「狂気」のパワーを、彼女は身をもって証明している。
「適当にやれば喜ぶだろ」と舐めてかかったはずのジャンルに、誰よりも深くハマり、誰よりも詳しくなり、結果としてそこにいた古参たちをも唸らせる。最初はビジネスだったのかもしれない。でも、やり続けるうちに、それが本物の「愛」に変わっていった。
いや、ビジネスと愛が融合して、とんでもないエネルギーを生み出す唯一無二のコンテンツになったんだ。
この記事を読んで、どう思った？「すごいな」で終わるか？それとも、何か心に火がつくのを感じるか？
俺たちはいつの間にか、効率とか、コスパとか、そういうものに縛られて、何かに無我夢中になることを忘れてしまっていたんじゃないか。 失敗を恐れて、中途半端に手を出すだけで、本気でぶつかることを避けていたんじゃないか。
周防パトラの活動は、そんな俺たちへの強烈なメッセージだ。 「お前の『好き』は、そんなもんか？」と。
今すぐ、お前が「これは無理だ」と諦めていたことを思い出せ。 昔、夢中になったけど、いつの間にかやめてしまった趣味を思い出せ。 周りから「そんなことやってて意味あるの？」と言われそうな、くだらなくて、でも最高に楽しいことを思い出せ。
そして、もう一度それに手をつけてみろ。 誰かに「やりすぎだろw」って笑われるくらい、徹底的に、狂ったようにそれをやってみろ。 その先には、お前がまだ見たことのない景色が広がっているはずだから。 俺も、ホコリをかぶった昔のゲーム機、引っ張り出してこようかな。
まずは、コントローラーを投げない練習から始めないとな。
