ガンダム・アナリティクス

無数のモビルスーツが宇宙を駆け、様々な人間ドラマが交錯するガンダムの世界。我々はその膨大な記録(アーカイブ)をデータとして解析し、戦いの裏に隠された戦術、キャラクターの深層心理、そして宇宙世紀が示す未来を読み解いていく。

「重くて遅い」は大きな誤解!あんたのフルアーマーガンダム観を180度変える真実

 

ガンダムってさ、本当に沼だよな。 次から次へと新しい作品は出るし、過去の作品を掘り返せば宇宙世紀の歴史はどこまでも深い。 どこから手をつけていいか分からないって初心者の気持ちも、あのキャラのあの行動だけは解せねえって古参ファンの気持ちも、痛いほど分かるぜ。

俺だって最初は、緑色のやつは全部ザクだと思ってたクチだからな。

だがな、長年この世界に浸かってると、時々とんでもない「誤解」に気づかされることがある。 特に、見た目の印象だけで判断しちまってるモビルスーツ。 あんた、フルアーマーガンダムって聞いて、どんなイメージを持つ?「どうせ装甲を足しただけの鈍重な的だろ?」なんて思っちゃいないか。



もし、少しでもそう思ったなら、この記事を読んでくれ。 あんたのその固定観念、俺が木っ端微塵に砕いてやる。 あのずんぐりむっくりした見た目の裏に隠された、とんでもない真実を語らせてくれよ。

そもそもフルアーマーガンダムって何者なんだ
まず大前提として、フルアーマーガンダムってのは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』本編には出てこない機体だ。 じゃあ何なんだって言うと、「MSV(モビルスーツ・バリエーション)」っていう企画から生まれた存在なんだ。

プラモデルや雑誌なんかで展開された、いわば「公式の外伝」みたいなもんだな。

有名な剣豪、佐々木小次郎みたいなもんだと思ってくれ。 実在はしたっぽいけど、どんな人物でどんな戦い方をしたのか、詳しいことはよく分かってない。 フィクションの世界で語られる姿のほうが有名になっちまってる。

フルアーマーガンダムもまさにそれで、いろんな媒体で「実はこんな活躍をしていた!」って物語が描かれてるんだが、それがどこまで本当の話なのかは、誰にも分からない。

だがな、だからこそ惹かれるんだ。 数々のエースパイロットが関わったとか、構想をさらに進めた「タイプB」なんて機体のデータも存在するとか、断片的な情報が想像力を掻き立てる。 はっきりしないからこそ、俺たちファンの数だけ「俺の考えた最強のフルアーマーガンダム」が存在する。

これこそMSVの醍醐味ってもんだろ。

見た目に反する驚愕のコンセプト。

「まあ、存在が曖昧なのは分かった。でも、結局はガンダムに装甲をくっつけただけだろ?」

そう思うよな。 俺も最初はそうだった。 だが、この機体の開発経緯を知れば、その考えは吹き飛ぶぜ。 この計画、そもそもが「ニュータイプパイロットのみで編成する部隊」のために立ち上げられたものなんだ。

信じられるか?あの重装甲の塊が、本来は超人的な反応速度と空間認識能力を持つニュータイプのための専用機だってんだから、開いた口が塞がらねえ。 当時の連邦軍は、まだニュータイプって存在をよく理解してなかった。

「なんかすごいパイロット」くらいのふわっとした認識で、「なら、パイロットの腕を信頼して、機体は防御力と火力を極限まで高めりゃ最強じゃね?」っていう、ある意味で脳筋な発想から生まれたのがこのフルアーマーガンダムなんだ。



そして重要なのが、この計画が「FSWS計画」と呼ばれていたこと。 これは「Full-armor System and Weapon System」の略だ。 直訳すりゃ「全装甲および武装システム」。 そう、こいつの追加装甲は、ただの「鎧」じゃねえ。

武装やスラスターが一体化した「複合兵装システム」なんだよ。

つまり、「フルアーマー」っていう名前は、半分正しくて半分間違ってる。 「フルウェポン・アーマー」とでも呼ぶべき代物なんだ。 ただ防御力を上げるんじゃなく、攻撃力と機動力も同時に引き上げる。 この発想の転換こそが、フルアーマーガンダムを単なる重MSとは一線を画す存在たらしめているんだ。

その性能、まさに"怪物"級。

じゃあ、実際の性能はどうなんだって話だ。 数字を見てみようか。

RX-78-2 ガンダム FA-78-1 フルアーマーガンダム
本体重量 43.4t 62.5t。

全備重量 60.0t 93.1t。

ジェネレーター出力 1,380kW 1,380kW
スラスター総推力 55,500kg 60,500kg
Google スプレッドシートにエクスポート
見ての通り、重量はガンダムの1.5倍以上に跳ね上がってる。 これだけ見りゃ「やっぱり鈍重じゃないか」と思うかもしれねえ。 だが、推力がきっちり増強されている点を見逃しちゃいけねえ。 増加装甲の各所に補助推進装置が仕込まれてるからな。

そして、決定的なのが、こいつの素体となるガンダムには「マグネット・コーティング」が施されているってことだ。 アムロ・レイの超絶的な反応速度にガンダムの関節がついていけなくなった時、モスク・ハン博士が施したあの伝説の改修だ。

関節の駆動系に磁気コーティングを施して、摩擦抵抗を極限までゼロに近づける技術。 これにより、機体の追従性、つまり運動性が飛躍的に向上する。

つまりだ。 フルアーマーガンダムは、ただでさえアムロ専用機並みにチューンナップされた高性能ガンダムに、火力と推力を上乗せした「怪物」ってわけよ。 重量は増えたが、それを補って余りある推力と、マグネット・コーティングによる驚異的な運動性を両立している。

ずんぐりむっくりした見た目で油断した敵を、軽快な動きで翻弄し、圧倒的な火力で殲滅する。 想像しただけでワクワクしてこないか?

未来を切り拓いた"超"フルウェポン。

この機体の真骨頂は、なんといってもその武装にある。 特に語らなきゃいけないのが、右腕に抱えた「2連装ビーム・ライフル」だ。

一年戦争当時のビーム・ライフルってのは、とんでもないロマン兵器であると同時に、運用がクソ面倒な代物だった。 一発の威力は絶大だが、エネルギー消費が激しくて、ガンダムのライフルですらフルチャージで15発しか撃てない。

撃ち切ったら、母艦に帰って再チャージするか、新しいライフルを受け取るしかないんだ。 戦闘の真っ最中に弾切れなんて、死を意味するからな。

だが、このフルアーマーガンダムの2連装ビーム・ライフルは、その常識をぶち破った。

まず、大容量化に成功していて、1門につき20発、合計で40発もの連続射撃が可能になった。 ガンダムの倍以上の弾数だ。 これだけでも破格の性能だろ?

だが、本当にとんでもないのはここからだ。 このライフル、なんと「銃身交換が可能」なんだよ。 左腕の小型シールドには予備の銃身がマウントされていて、40発を撃ち尽くしたら、戦闘中にその場で銃身を交換できる。

つまり、合計80発ものビームを戦場でばら撒き続けられるんだ。

これが何を意味するか分かるか?後の時代では当たり前になる「エネルギーパック(Eパック)」方式の、まさに雛形なんだよ。 使い捨てのエネルギーカートリッジを交換して戦闘を継続する、あの画期的なシステムの思想が、このゴツい2連装ライフルに詰まってる。

技術的には未成熟で、クソ重い銃身ごと交換するっていう無骨なやり方だったかもしれねえ。 だが、この試行錯誤こそが、未来のモビルスーツの戦い方を決定づける、とてつもなく大きな一歩だったんだ。

他にも、背中のキャノン砲は、実は製造メーカーの都合で「キャノン」って名前がついてるだけの「ロケット砲」だったり、使い捨て仕様のビーム・サーベルだったり、無理なもんは無理と割り切る現実的な側面もある。 理想だけを追い求めるんじゃなく、今ある技術でいかに戦果を上げるか。

そんな連邦軍らしい堅実さと、未来を見据えた革新性が同居した傑作、それがフルアーマーガンダムなんだよ。

"重さ"はロマンの証。

どうだ?フルアーマーガンダムに対する見方が少しは変わったか?

ただの重装甲タイプじゃない。 ニュータイプという未知の可能性を見据え、マグネット・コーティングで運動性を確保し、武装と装甲と推進器を一体化させるという革新的な発想で生み出された、高機動・重火力モビルスーツ

そして、その武装は後の時代のスタンダードを切り拓いた、技術的なマイルストーンでもある。

見た目の「重さ」は、鈍重さの象徴じゃない。 火力、推力、そして未来への期待…数々のロマンを詰め込んだ結果としての「重さ」なんだ。

ガンダムの世界は、知れば知るほど面白い。 一つの機体を掘り下げるだけで、これだけの物語と技術の変遷が見えてくる。 あんたがもし、押し入れの奥に昔買ったフルアーマーガンダムのプラモを眠らせているなら、もう一度箱を開けてみてくれ。

そのずっしりとしたパーツの一つ一つに、開発者たちの夢と、未来への確かな一歩が刻まれているのが分かるはずだ。

さあ、この週末はMSVの画集でも引っ張り出して、まだ見ぬ名機たちに思いを馳せてみないか?きっと、あんただけの新たな発見があるはずだぜ。



【衝撃】Z世代クリエイター「正直、6話までクソつまらなかった」

【人生の質が300%向上】ガンダム史上、本気で彼女にしたいヒロインTOP3!お前の理想の嫁は誰だ?

【本題】英雄から犯罪者へ…ハサウェイの心を折った"連邦の人質事件"

【閲覧注意】ガンダム初心者が『W』に手を出したら脳が破壊された…カオスすぎる5つの理由と伝説のミームの真相

人生の質が300%向上!ガンダム史上、マジで彼女にしたい最強のヒロインTOP3

【ガンプラレビュー】想像の5倍カラフルでシールが鬼畜!でも俺がHG ジフレドを愛さずにはいられない3つの理由

【本題】お前の推し、この“あるある”に当てはまってないか?読者が沼る神キャラ創作の3大法則

なぜ俺たちは『装甲騎兵ボトムズ』の“硝煙”に囚われ続けるのか?その3つの理由を語ろう

【本題】公式設定495mは無理がある?俺が導き出したドロスの“本当の大きさ”

【要注意】コンプ勢は震えろ!「2枚ずつ」「1枚ずつ」の罠