ガンダムってさ、星の数ほど作品があって、どこから手を付けりゃいいか分かんねえよな。 「宇宙世紀は歴史の教科書みたいで追いきれん」「アナザーって結局どれが面白いの?」なんて声、俺の耳にもよく届くぜ。
俺も最初はそうだった。 キラキラした美少年が5人も出てくる『ガンダми W』なんて、「どうせアイドルアニメみたいなもんだろ?」って、正直ナメてた。 ザクとグフの違いも曖昧だったあの頃が懐かしい。 だがな、断言する。
このアニメ、中盤からが本当の地獄であり、最高の沼なんだ。 特に25話『カトル対ヒイロ』からの展開は、あんたの魂を鷲掴みにして離さねえ。 今回は、俺たちを虜にする『ガンダми W』中盤のヤバすぎる魅力を、酒でも飲みながら語らせてくれ。
「優しさ」が牙を剥く時 - カトル・ラバーバ・ウィナーの絶望
普段おとなしい奴がキレると一番怖いって言うだろ? まさにそれだ。 『ガンダми W』で一番の癒し系、心優しきカトル坊ちゃんが、中盤でとんでもないことになっちまう。
信じていたコロニーに裏切られ、尊敬する父親を目の前で失う。 彼のアイデンティティだった「戦いを嫌う優しい心」が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちるんだ。 あの瞬間、カトルの叫びは俺たちの胸にも突き刺さる。 「なんで僕たちはコロニーのために戦っているのに!」。
分かるよ、分かる。 その純粋さがお前を追い詰めたんだよな。
そしてカトルが乗り込むのが、全ての元凶とも言える最悪の機体、ウイングガンダムゼロだ。 こいつに搭載された「ゼロシステム」がまた厄介でな。 パイロットに勝利への最適解を見せる代わりに、精神をゴリゴリに削り取っていく。
未来を強制的に見せられ、仲間を討つ未来すら「勝利への道」として提示された時の絶望、あんたに想像できるか? 仲間だったはずのヒイロに「お前を殺す」とまで言わせる。 かつてヒイロがリリーナに放った言葉が、こんな形で返ってくるなんて皮肉にもほどがある。
カトルの変貌は、ただの闇堕ちじゃねえ。 純粋な正義がいかに脆く、たやすく狂気に変わるかを見せつけてくれる。 『ガンダми W』がただのイケメンロボアニメじゃないってことを、彼の絶叫が証明しているんだ。
死神と道化師 - 散り際に見せた男たちのエレガンス
『W』の世界は、敵も味方も一筋縄ではいかない奴らばかりだ。 その筆頭が、OZの総帥トレーズ・クシュリナーダだろう。
奴はただの独裁者じゃねえ。 そこには確固たる美学、言うなれば「エレガンス」がある。 モビルドールなんていう無人兵器が台頭する戦場で、彼はあくまで人間同士の戦いにこだわった。 パイロットの命のやり取りにこそ価値がある、と。
一見すると時代錯誤なロマンチストかもしれねえ。 だが、彼の思想は不思議な説得力を持っていて、多くの兵士が彼に心酔する。 レディ・アンが彼のために命を張ったのも、そのカリスマ性に魅入られたからだろうな。
そして、その混沌とした戦場で苦悩するのが、デュオやトロワといった他のガンダムパイロットたちだ。 特にトロワはすごい。 暴走するカトルを止めるため、自分の身を挺して立ちはだかる。 記憶を失ってもなお、彼の魂に刻まれた優しさは消えやしなかった。
道化師の仮面を被っていても、その中身は誰よりも熱い男なんだよ。
敵にも味方にも、それぞれ譲れない正義と美学がある。 だからこそ、『W』の人間ドラマは深みを増していくんだ。 誰が正しくて誰が間違っているなんて、簡単に言えやしない。 その複雑さがたまらなく面白いんじゃねえか。
敵は誰だ? - コロコロ変わる勢力図こそ『W』の醍醐味
この物語、本当に油断ならねえのは、敵と味方が目まぐるしく入れ替わることだ。 最初は「OZ vs ガンダム」っていう分かりやすい構図だったのに、いつの間にかOZはトレーズ派とロームフェラ財団に分裂し、ガンダムチームはバラバラ、コロニーはガンダムを敵視する始末。
一体誰と戦ってるんだっけ?って本気で混乱する。
ロームフェラ財団が投入したモビルドール「ビルゴ」の存在が、さらに戦場をややこしくする。 プラネイトディフェンサーっていう鉄壁の盾を備えた無人機が、物量で襲いかかってくるんだ。 パイロットの技量もクソもねえ。
まさに数の暴力だ。 こんなもんを量産されたら、ガンダムパイロットと言えどひとたまりもねえよ。
だが、この混沌こそが『W』のリアリティなんだ。 戦争なんて、分かりやすい敵がいる方が稀だろ。 それぞれの思惑が絡み合い、昨日までの仲間が銃を向け、憎んでいたはずの敵と手を組む。 そんな極限状態の中で、パイロットたちが何を選び、どう生きるのか。 そこに俺たちはシビれるんだ。
「お前を殺す」から始まった物語の行方 - ヒイロとリリーナ、待望の再会
そして、この地獄のような展開の果てに、ついにあの二人が再会する。 ヒイロ・ユイとリリーナ・ピースクラフト。 全ての始まりは、ヒイロの「お前を殺す」だった。 あの衝撃的な出会いから、二人は全く違う道を歩んできた。
戦いの中にしか自分の存在意義を見出せない少年と、武力を完全否定する「完全平和主義」を掲げる少女。 交わるはずのない二つの運命が、サンクキングダムという舞台で再び交差する。 あの時のリリーナの表情、見たか? 長い間、張り詰めていた糸がふっと緩んだような、年頃の女の子の顔だった。
あれを見ちまったら、もう応援するしかねえだろ。
ヒイロも変わった。 ただ任務をこなすだけの冷徹な少年じゃなく、リリーナの理想を守るために戦うことを選んだ。 彼女の存在が、ヒイロの人間性を取り戻させたんだ。 もちろん、そこにドロシーなんていう戦争大好きお嬢様まで絡んできて、事態はさらに複雑になるんだがな。
対照的な二人が、この狂った世界でどんな答えを見つけ出すのか。 物語は最終局面に向けて、一気に加速していくぜ。
さあ、あんたもこの沼に飛び込む覚悟はできたか?
どうだ? 『ガンダми W』がただのロボットアニメじゃないってこと、少しは伝わったか? キャラクターたちの苦悩、裏切り、そしてほんのわずかな希望。 人間の感情がごちゃ混ぜになった、最高に「エレガント」な物語なんだよ。
まだ観たことないって奴は、騙されたと思って25話からでも観てみろ。 きっと眠れない夜を過ごすことになるぜ。 そして、俺みたいに何度も観返している古参兵の君たち。 今こそ、もう一度あの地獄を味わい直す時だ。
棚の奥で眠ってるガンプラを引っ張り出して、あの頃の興奮を思い出してみるのもいい。
俺は今夜、ウイングガンダムゼロカスタムの箱を開けることにするよ。 あの美しすぎる機体で、ヒイロとカトルがどんな地獄を見ていたのかに、想いを馳せながらな。
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