『新機動戦記ガンダムW』。 言わずと知れた名作だよな。 でも、正直に言ってみろ。
「ストーリー、難しくね?」
「なんかクールなイケメンたちが意味深なこと言ってるけど、結局何がしたいのかよくわからん…」
「専門用語と政治の話が多くて、途中で見るのやめちゃった…」
わかる。 めちゃくちゃわかるぞ。 俺も最初はそうだった。 美麗な作画、革新的なモビルスーツのデザイン、そして何よりカッコよすぎるキャラクターたち。 魅力的な要素はてんこ盛りなのに、どうにも話の核心に入り込めない。
そんなジレンマを抱えていたんだ。
「お前を殺す」とか言ってた主人公が、次のシーンではヒロインを守ってたり。かと思えば、仲間のはずのガンダムパイロット同士が全然連携しなかったり。マジで意味不明だった。
だが、ある一つの「視点」に気づいた瞬間、俺の中で『ガンダムW』はただの「よくわからないアニメ」から「人生最高の神アニメ」へと進化したんだ。
もし君が、かつての俺と同じように『ガンダムW』の魅力のど真ん中にたどり着けず、もどかしい思いをしているなら、この記事は君のためにある。 今回は、この難解な物語を10倍楽しむための、禁断の視聴法を伝授しよう。
これを読めば、君のガンダムWライフは間違いなく激変する。
■そもそも「ガンダムW」って、ぶっちゃけ何がすごかったの?
本題に入る前に、まず『ガンダムW』が当時どれだけ革新的だったかを再確認しておこう。 俺のクリエイターの知り合い(当時少年)が熱く語ってたんだが、まさにその通りなんだ。
それまでのガンダムといえば、主人公はアムロやカミーユみたいな、ちょっと内向的だったり熱血だったりする少年が多かった。 でもWの主人公、ヒイロ・ユイをはじめとする5人のパイロットは全員がクールでミステリアス。
多くを語らず、淡々と任務をこなす。 この「熱血じゃない主人公」像が、当時の少年たちの心にぶっ刺さったらしい。
そして何より斬新だったのが、彼らが「パイロットスーツを着ない」こと。 ピチピチのスーツが当たり前だった世界に、タンクトップ一枚でガンダムに乗り込むヒイロの姿は衝撃的だった。 パーティーで着ていたスーツのまま戦闘に出るなんて、おしゃれすぎるだろ。
言われてみれば確かに、内容はよくわからなくても「とにかくカッコよかった」という記憶だけが鮮明に残ってる。 そういう原体験を持つヤツ、多いんじゃないか?
この「理屈じゃないカッコよさ」こそが、ガンダムWの原点であり、最大の魅力の一つなんだ。
■【悲報】ストーリーを真面目に追うと100%挫折するワナ
じゃあ、なんでこんなにカッコいいのに、話がわかりにくいのか。
結論から言うと、このアニメ、ストーリーを真正面から理解しようとすると絶対に挫折する構造になってる。 宇宙世紀シリーズみたいに、ブライトさんのような頼れる艦長が状況を解説してくれるわけじゃない。 登場人物はみんな、自分の思想と正義に基づいて、ポエムみたいなセリフを呟きながら勝手に行動する。
「連合とOZ」「コロニーの独立」「完全平和主義」…いろんな組織と思想が入り乱れて、誰が味方で誰が敵なのか、見てる側はマジで混乱する。俺も6話あたりまで、「え、この人誰だっけ?」「今、何のために戦ってるんだ?」って、常に頭にはてなマークが浮かんでた。
キャラクターの名前もまた難しいんだよな。 デュオ、トロワ、カトル、五飛(ウーフェイ)…まあ、この辺はまだいい。 でも、ゼクス・マーキスだの、トレーズ・クシュリナーダだの、レディ・アンだの、一度聞いただけじゃ覚えられない名前のキャラが次から次へと出てくる。
この情報量の多さと説明の少なさ。 これが、多くの視聴者をふるいにかけてきた「ガンダムWのワナ」なんだ。 だからもし君が「俺の理解力が足りないのか…」なんて思ってたとしたら、それは大きな間違い。 わからなくて当然なんだよ。
■発見!面白さが爆発する「たった1つの視点」。
前置きが長くなったな。 ここからが本題だ。
じゃあ、どうすればこのカオスな物語を楽しめるのか?答えは驚くほどシンプルだ。
それは、「壮大な宇宙戦争」として見るのをやめ、「思春期をこじらせた少年少女の不器用な恋愛模様」として見ることだ。
俺がこの真理にたどり着いたのは、記念すべき第6話。 ヒイロがリリーナを守るシーンだ。 あれだけ「お前を殺す」と脅していたヒイロが、敵の攻撃から身を挺してリリーナをかばう。 その後のセリフも行動も、ツンデレの教科書に載せたいレベル。
「え、これ、好きってことじゃん…」
そう気づいた瞬間、今までバラバラだったピースが一気にはまったんだ。 そうだ、こいつら、難しい政治や思想のために戦ってるんじゃない。 好きな子に素直になれなかったり、自分の存在意義に悩んだり、そういうティーンエイジャー特有の感情で動いてるだけなんだ、と。
考えてみろ。
ヒイロ・ユイ: 好きな子(リリーナ)につい「殺す」とか言っちゃう、究極のツンデレ不器用少年。 でも、いざという時には命がけで守る。
リリーナ・ピースクラフト: 自分を殺しに来た男に一目惚れし、どこまでも追いかける超絶ストーカー気質のヤバい女。 でもその行動力とカリスマ性が半端ない。
デュオ・マックスウェル: 「死神」を自称する明るいお調子者に見えて、実は孤独の影を背負っている。 ヒイロに何かと絡んでいくのは、構ってほしいからに違いない。
トロワ・バートン: 口数が少なく、サーカス団に身を寄せる謎の少年。 彼の見せる優しさは、心を許した相手にだけ向けられる。
カトル・ラバーバ・ウィナー: 心優しいお坊ちゃまかと思いきや、キレると一番ヤバい。 彼の抱える闇は深い。
張五飛(チャン・ウーフェイ): 「正義」に異常に固執し、「悪」と見なした相手は女子供だろうと容赦しない。 彼もまた、自分だけの正義という名の殻に閉じこもっている。
どうだ?こう見ると、彼らはガンダムという最強の力を持て余した、ただの「思春期の少年」にしか見えないだろ?
政治的な駆け引きや戦闘シーンは、すべて彼らの「心の揺れ動き」を表現するための壮大な舞台装置。 そう割り切ってしまえば、今まで意味不明だったセリフや行動が、すべて「ああ、思春期こじらせてるなあ…」で理解できるようになる。
これが、ガンダムWを最高に楽しむための、たった一つの視点だ。
■このBGMが流れたら神回の合図!「テレレレテレレー♪」に震えろ
ガンダムWの魅力を語る上で、絶対に外せないのがBGMだ。 特に、戦闘シーンで流れる「思春期を殺した少年の翼」は、もはや伝説級。
「テレレレテレレー♪」
このイントロが流れた瞬間の高揚感は異常だ。 今までのガンダムシリーズにも名曲は数多くあったが、このスタイリッシュで感傷的なメロディは、Wの世界観に見事にマッチしている。
クールなキャラクターたちが、内に秘めた激情を爆発させる瞬間にこの曲が重なると、もう鳥肌が止まらない。 ストーリーがわからなくても、このBGMと美麗な作画のモビルスーツ戦だけで、じゅうぶん元が取れる。
オープニング曲のSE(効果音)も最高だ。 「ガシャーン!」って音が入るのがダサいなんて言うヤツがいるらしいが、信じられない。 あれでテンションが上がらない男の子がいるのか?いや、いない。 むしろ毎回入れてほしいレベルだ。
ガンダムWを見るときは、ぜひ音響にも注目してみてくれ。 BGMが、キャラクターの言葉にならない感情を雄弁に物語っていることに気づくはずだ。
■理屈じゃない!脳を焼き尽くすモビルスーツの魅力
そしてもちろん、ガンダムWはモビルスーツがめちゃくちゃカッコいい。 ここも理屈抜きで楽しむべきポイントだ。
ウイングガンダム: 主役機。 鳥のような形態に変形し、強力なバスターライフルをぶっ放す。 何より美しい翼が特徴。 それがまさか、中盤でヒイロ自身の手によって自爆させられるなんて…。 あの衝撃は忘れられない。 ガンダニウム合金製だからほぼ無事だったけどな!
ガンダムデスサイズ: デュオの愛機。 その名の通り、巨大なビームサイズ(鎌)を振り回す姿はまさに死神。 ステルス機能も搭載していて、神出鬼没な戦い方がカッコいい。
ガンダムヘビーアームズ: トロワが駆る、全身武器庫の機体。 胸のガトリング、肩のミサイルポッド、ありとあらゆる火器を内蔵している。 弾切れさえなければ最強との呼び声も高い。 ガトリングはロマンだよな!
ガンダムサンドロック: カトルの乗機。 砂漠での戦いを得意とし、ヒートショーテルという独特な形状の曲刀を操る。 あのソ連の旗についてる鎌みたいな武器、あれで敵を切り裂くのがたまらない。
シェンロンガンダム: 五飛の乗る機体。 右腕が伸びるドラゴンハングと、ビームグレイブ(なぎなた)が特徴的。 ドラゴンガンダムとちょっと似てるけど、こっちもカンフーマスターみたいでイケてる。
そして忘れてはならないのが、敵側の機体トールギスだ。
圧倒的な加速性能と引き換えに、パイロットにかかるGが致死レベルという欠陥機。 だが、その巨大なブースターが「ふわーっ」と広がるギミックは、ロマンの塊。 見た目はシンプルなのに、性能はピーキーというアンバランスさがたまらない。
こんな個性的なモビルスーツたちが、美麗な作画で縦横無尽に戦うんだ。 もう、それだけで白米3杯はいける。
ここまで読んでくれてありがとう。 もう一度、結論を言おう。
『ガンダムW』を楽しむコツは、難解なストーリーを追いかけるのをやめて、思春期をこじらせた少年少女たちの、不器用すぎる人間関係と心の叫びに注目することだ。
彼らの放つポエミーなセリフは、政治思想なんかじゃない。 好きな子へのラブレターであり、自分自身への問いかけなんだ。 そう思って見れば、すべてのシーンが愛おしく、そして面白く見えてくるはず。
「お前を殺す」は「好きだ」。
「任務完了」は「照れ隠し」。
もう、それでいい。 細かいことは気にするな。 解説してくれるブライトさんはいないんだから、俺たち視聴者が自分なりに「ニュアンス」で楽しむしかないんだ。
もし、昔見て挫折したなら、今すぐにもう一度見直してみてほしい。 騙されたと思って、6話からでいい。 ヒイロがリリーナを守るあのシーンから、君の『ガンダムW』は新しい物語として再スタートするはずだ。
クールな仮面の下に隠された、少年たちの熱い魂と恋心を感じろ!考えるな、感じろ!それが『新機動戦記ガンダムW』という作品への、最高の向き合い方なんだから。
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